Web小説の下書きツールを比較してみた

正直な話、私は小説を書き始めてから掻き終わるまでが結構長いです。数百文字レベルなら1日で書けたりしますが、書いてる途中で方向性を変えたくなったり何も浮かばなかったり気分が乗らなかったりすると、すごくのんびりになります。

そんな中でお世話になっているのが「下書きツール」です。今までいくつか試してきましたが、最近になってやっと正解を見つけた気がします。

iOSのメモ帳

iPhone・Macbook air・iPad ProとApple製品の利用率が高いので、最初に使い始めました。

便利なところ

デバイス間で同期を取れるので、家でMacbookもしくはiPad・移動中に思いつけばiPhoneとその場に応じたデバイスが使えます。他のツールも基本的にオンラインツールなので同じことができますが。

メモアプリはマークアップツールを使って簡単なイメージを描いてみたり、画像を入れたりできるところが便利です。
ミラクルニキのコーデから小説を起こすときはメモアプリが一番使いやすいと感じました。

  1. Twitter上でコーデの画像を貰う
  2. 画像をカメラロールに保存する
  3. メモアプリを立ち上げ、カメラロールから画像を追加
  4. 小説を書く
  5. 休む
  6. コーデを忘れる
  7. メモを開くとコーデが見える!続きを書く

というプロセスで小説を書くことができるので、今後もコーデを小説に起こすときはお世話になりそうです。
ちなみに右の写真が実際のメモアプリ(iPhoneの場合)です。

私の環境では不便なところは特にありませんでしたが、PCがMacじゃない方にとっては少し不便かもしれません。
ちなみに文字数のカウントはできません。これも人によっては不便かもしれません。

Google Document

Gmailのアカウントさえあれば誰でも使えるツールです。仕事で使い慣れていることもあり、中長編を書くときはお世話になっていました。

便利なところ

Wordと同じ感覚で文章を書くことができるので、文字数のカウントやフォントサイズの調整、画像の追加などだいたいのことはできます。

自動保存される上に変更履歴を追うこともできるので、「やっぱり先週書いたところまで戻したい」と思ったときにロールバックさせることも簡単です。あとはPDFやWord形式でのダウンロードもできます。

Google Document(SpreadsheetやSlideもそうですが)の大きな特徴は、「他の人とファイルを共有して、一緒に編集もできる」ところです。MSでも最近できるようになったようですね(Web版だけのようですが)。

ひとりで黙々と書くこともあれば、複数人で世界観を共有して小説を書くこともあると思います。
Spreadsheetで登場人物の一覧を作って共有し、人物を思いついたら追加していく…ということもできます。編集だけでなく文章にコメントを入れることもできるため、校正や校閲を頼むのにも便利です。

不便なところ

仕事で使っているツールなので、使いにくいと思うこともありませんでした。
ですが、「仕事で使っている」というのは実は大きなデメリットのようです。趣味で書いているはずなのに、仕事しているような感覚に陥るのです。休日と平日の気持ち的な境目を失い、Google Documentで書くことは辞めました。

普段Google DocumentやWordを使っている方には、正直なところお勧めしません。
使い勝手は良いですよ?

WordPressの投稿(下書き)

公開しなければいいじゃない!と思って試したこともあります。

便利なところ

書き終わったらそのままアップできる。これに尽きる。
プレビューで小説がどんなふうに見えるのか確認しながら作業できるのもいいですね。

不便なところ(回避策あり)

誤ってアップロードしてしまう可能性がある。
WordPress側の設定で「すぐに公開させない」ようにしたり、「公開をすぐに取り下げる」こともできるので事前に対策しておけば問題ありません。ちなみにWordPressはメール投稿もできるので、メールの下書きを利用するのもアリかもしれません。

エディターツール

小説家専用のエディターツール「Nola」を使い始めました。今のところ、普通に小説を書く文にはこれが一番いいかもしれません。

便利なところ

テーマ・プロット・執筆・登場人物・世界観の5メニューがあります。二次創作だと登場人物・世界観は使わなさそうですが、一次創作をするときにはすごく役立ちそうです。

たとえば「登場人物」では名前や性別、生年月日といった基本情報をはじめ生い立ちやスキルなんかも登録できます。ファンタジー系の小説を書くときは諸々フル活用しそう。

ブラウザで動くし、スマホアプリもあるのでしばらくはNolaのお世話になりそうです。
※最後が宣伝のようになってしまいましたが、関係者ではありません。