モモが最初に心惹かれたのは、雲上帝国の制服をデザインした衣装だった。
「うわぁー!とっても可愛くて、綺麗だにゃー!」
モモにはまるで、その制服を身にまとった少女の姿が見えているのだろうか。
そう思えるほど食い入るように衣装を見つめている。
「あなたはその衣装が気に入ったのですね」
「優しくて可愛い雰囲気がするからね!一緒に焼肉食べに行きたくなるよ!」
「焼肉、ですか…?」
モモはパテールから来たという司書と少し打ち解けた様子で、制服をみにまとう少女の姿を語っていた。
「生徒会長に贈られるからね。きっと三つ編みでメガネをかけてるよ」
「まあ、それはステレオタイプですわ。ほら、私だってメガネをかけていますが生徒会長ではありませんでしたよ」
「なるほど…でもこの子はきっとメガネも似合うよ」
不思議なこだわりを見せている。
その様子にニキはクスクスと笑い声をあげた。
「あー!ニキ、今笑ったでしょ!」
「ごめんごめん、ちょっと面白かったよ」
「僕は真剣なのー!もう、失礼しちゃう」
モモの頭を優しく撫でながら、ニキも雲上帝国の制服を眺めた。
ふわりと広がりそうなシルエットのジャケットの袖やスカートの裾。
水色や桃色といった優しい色使い。
清楚で気品を感じるけれど、どこか親しみのあるそのシルエットは、確かに優しく手を差し伸べてくれた、あの生徒会長を思い出すようだった。
村人Aさんがコーデを組んでくださいました!
ツイートに散りばめられたイラストも素敵すぎます(合掌)
雲上の美人で可愛い生徒会長ならモモが飛びつくかなと思い、一筆(?)したためました。
ご応募ありがとうございます!